平成十八年山つくり
一日目

平成十八年七月二日 六時四十一分 平成十八年七月二日、台出し。
山笠の台を山小屋から曳き出して製作場所に持ってきます。
この年は事前に車輪と心棒の点検を済ませておきました。
そのまま置いていると、天秤が利いて前後に揺れ危ないため、木材を敷いて水平に固定します。
平成十八年七月二日 六時五十四分 台に、十二本の柱を立てます。
どこにどの柱を立てるかは決まっていて、穴と柱には数字が刻まれています。
平成十八年七月二日 七時五十一分 柱の上部の木組みを組みます。
四本柱を立てるため、後でいったん外す材木もあります。
そうでない箇所は、栓を入れて固定しておきます。
また、最下段に四本柱を固定するための横棒を取り付けておきます。
平成十八年七月二日 八時三十二分 四本柱を立てるために、まずこの状態にします。後ろの柱は前から、前の柱は後ろから入れます。
この柱も、場所は決まっています。
柱に登ったときのために、足場の竹を取り付けておきます。
平成十八年七月二日 九時三分 下でロープを引き、上で位置を保持しながら、五本の柱を一本ずつ、慎重に立てていきます。
立てたら番線をかけ、その上にロープをかけて厳重に固定します。
立てた後は、下の木組みを完成させます。
平成十八年七月二日 十一時十七分 南瓜棚を支える「横ものの柱」を乗せ、縄で結びます。
この後、四本柱の内側に発電機を載せておきます。
平成十八年七月二日 十二時零分 柱を絞るために、柱の上に登ります。登り方は見てのとおりで、現在登ることが出来る人材の不足が問題になっています。
同時に、南瓜棚の前後を角材で上下から挟み込み、縄で縛ります。
平成十八年七月二日 十二時三十二分 柱をロープで引き寄せ、絞ります。
下では梶棒を取り付けています。

この後昼食休憩。
平成十八年七月二日 十四時十四分 南瓜棚を乗せる横棒を取り付け、その上に材木を載せます。

通常ここまで終われば一日目の作業は終わりですが、時間に余裕があるため前倒しで作業を進めます。
平成十八年七月二日 十五時五十五分 前方の横棒を取り付け、槍出しの棒を仮に載せて傾きを見ながら後方の横棒を取り付け、その後槍出しの棒を、出方、左右の振りを見て取り付けます。
一番下の槍出しは長いため、棒を三本に増やすか、天秤の棒を出すかして強くしておきます。この年は天秤になっています。
高さによっては作業が難しくなるため、適宜前後に足場を渡します。
平成十八年七月二日 十六時十一分 山つくり、一日目の作業終了です。

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