平成十八年山つくり
一日目
平成十八年七月二日、台出し。 山笠の台を山小屋から曳き出して製作場所に持ってきます。 この年は事前に車輪と心棒の点検を済ませておきました。 そのまま置いていると、天秤が利いて前後に揺れ危ないため、木材を敷いて水平に固定します。 |
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台に、十二本の柱を立てます。 どこにどの柱を立てるかは決まっていて、穴と柱には数字が刻まれています。 |
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柱の上部の木組みを組みます。 四本柱を立てるため、後でいったん外す材木もあります。 そうでない箇所は、栓を入れて固定しておきます。 また、最下段に四本柱を固定するための横棒を取り付けておきます。 |
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四本柱を立てるために、まずこの状態にします。後ろの柱は前から、前の柱は後ろから入れます。 この柱も、場所は決まっています。 柱に登ったときのために、足場の竹を取り付けておきます。 |
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下でロープを引き、上で位置を保持しながら、五本の柱を一本ずつ、慎重に立てていきます。 立てたら番線をかけ、その上にロープをかけて厳重に固定します。 立てた後は、下の木組みを完成させます。 |
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南瓜棚を支える「横ものの柱」を乗せ、縄で結びます。 この後、四本柱の内側に発電機を載せておきます。 |
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柱を絞るために、柱の上に登ります。登り方は見てのとおりで、現在登ることが出来る人材の不足が問題になっています。 同時に、南瓜棚の前後を角材で上下から挟み込み、縄で縛ります。 |
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柱をロープで引き寄せ、絞ります。 下では梶棒を取り付けています。 この後昼食休憩。 |
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南瓜棚を乗せる横棒を取り付け、その上に材木を載せます。 通常ここまで終われば一日目の作業は終わりですが、時間に余裕があるため前倒しで作業を進めます。 |
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前方の横棒を取り付け、槍出しの棒を仮に載せて傾きを見ながら後方の横棒を取り付け、その後槍出しの棒を、出方、左右の振りを見て取り付けます。 一番下の槍出しは長いため、棒を三本に増やすか、天秤の棒を出すかして強くしておきます。この年は天秤になっています。 高さによっては作業が難しくなるため、適宜前後に足場を渡します。 |
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山つくり、一日目の作業終了です。 |