浜崎祇園用語辞典
な行
流れ(ナガレ) | |
滝や川に限らず、橋や屋形等左右の向きがある飾りは、右流れ、左流れと区別する。どちらでもないと「正面を向いた」と言うが、これはまっすぐ下に流れているものとも考えられる。 山笠を飾る際に「上から下まで流れを通す」と言われるのは、これら全ての左右真ん中の流れを上手く構成して、つなげていくことを言う。単に水の流れさえあればいいということではない。 |
波(ナミ) | |
山笠の飾りの一つ。野面と同じ作りで海の波を描いたもの。 |
二上リ寅市(ニアガリトライチ) |
囃子の曲名。座り山の囃子。 「寅市」と類似した部分が多い曲だが、何をどう比較して「二上リ」なのかは不明。 「二上リ寅市」の方が浜崎で改変された曲で、その際に元の「寅市」は止めてよかったのだが止めきれずに残った、という説も有る。この説を採るなら、浜崎の囃子の三味線は「二上リ」で調音されるので、その三味線に合うように改変されたという意味か、という推測もできる。 東組では「団車」という別の名が付けられた。 |
人形(ニンギョウ) |
山笠の飾りの一つで、人間だけでなく人間が乗る馬、昔話で出てくる犬や猿等の動物、鬼等の化け物も総称して人形と呼ぶ。 人形は外題を表すためには主役となるもので、山笠の飾り全体の流れは人形を中心に考えられる。ただし、主役であるということはあくまで全体の中で主となる役割を果たすということで、人形さえ綺麗に見えていればいいという考え方ではない。人形だけ綺麗に見えていても、周囲との関連が上手くいかず流れの通っていないものは山笠としては良くないもので、「綺麗な人形の飾り台」と貶されるところのものである。 浜崎祇園山笠の人形は、以前は浜崎人形を使っていたが、現在は博多のもの等を借りて使っている。 |
人形台(ニンギョウダイ) | |
山笠の飾り、屋形の一種。 頂上に欄干のついた屋形で、背の低いものが人形の足元、支え棒を隠すために使用されるためこう呼ばれる。 |
根取り(ネドリ) |
台車前方の左右に通した綱のところに付くこと、または付いた人のこと。 前方を浮かせて天秤を利かせ、山笠の方向を変えやすくする。 昔は四本柱の一本を一人で運ぶことが出来る者だけがさせてもらえる場所だったという。 |
野面(ノヅラ) | |
山笠の飾りの一つで、竹の枠に紙を張り、地面を描いたもの。 砂地、草地などがあり、主に南瓜棚に並べる。 |